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【イタリア郷土料理の会】「サルデーニャ州」夏にピッタリの泡や白、そして生牡蠣やボッタルガでリゾート気分!@オステリア・トット(西麻布)

フードメディアディレクターの福田美佐子です。

オステリア・トットさんで定期的に開催している郷土料理の会ですが、第7回目は「サルデーニャ州」。サルデーニャ州はコルシカ島の南の地中海に位置するイタリア領の島です。高級リゾート地コスタ・ズメラルダ(エメラルド海岸)は透明な美しい海に澄んだ水に真白な砂浜がきらめくすばらしい海岸とのこと。

ちなみにサルデーニャ料理は、イタリア料理のほか、アラブや北アフリカなどの料理の影響を受けて発展しており、豊富な海産物や、島において牧畜される羊の肉などが主要な食材として用いられています。

そんなお料理と合わせるのは、サルデーニャ州「Tenuta Agricola OLIANAS(テヌータ アグリコーラ オリアナス社)」のワインたち。自然に負担をかけないビオディナミコ栽培とビオロジコ栽培を併用し、健康な大地からできたぶどうのピュアなワインとのこと。お料理と合わせてのアッピナメントが楽しみです。

サルデーニャのワインたち@オステリア・トット

antipasto前菜その1は「3種の生牡蠣食べ比べ」。左から仙鳳趾(せんぽうし)北海道釧路、丸衛門 北海道厚岸、はっさく 兵庫県室津の3種。はっさくが一番さっぱりとしており、仙鳳趾がとにかく濃厚!そういえば今年の夏は生牡蠣を食べていなかったなあ。やっぱり美味しい。牡蠣には「Prosecco Extra Dry」を合わせて。

3種の生牡蠣食べ比べ@オステリア・トット

antipasto前菜その2は「サルデーニャの前菜盛り合わせ」。イカの詰め物、タコとインゲンのサラダカラスミ、ズッキーニの詰め物(ツナ)、茄子のマリネ、アーティーチョークとジャガイモの蒸し煮サルデーニャ風、馬肉のカルパッチョ、いわしのマリネ。今回は前菜がとっても充実しており、かなり楽しいお皿となっていました。

ワインはロゼの「Rosato Isola dei Nuraghi 2014(ロザート イゾラディヌラーギ)」を。カンノナウ100%と聞き慣れないぶとうだなとおもいきや、もともとはグルナッシュで土着品種化したものとのこと。辛口ですっきりと、魚介や野菜の前菜たちとの相性はばっちり。

サルデーニャの前菜盛り合わせ@オステリア・トット

pastaパスタも2種類。その1は「フレーゴリ(サルデーニャの小さなパスタ)あさりのソースカラスミかけ スープ仕立て」。「魚の卵」という意味を持つ、あられ状の小さなパスタに濃厚なお出汁とカラスミのコク。コレはもうお酒に合わせるしかありません。

ワインは白の「Vermentino di Sardegna 2013(ヴェルメンティーノ ディ サルデーニャ)」。ヴェルメンティーノ85%、ナスコ15%。うすく緑色かかった麦わら色の色味に、青リンゴやパイナップルなどのフルーティーな香り。すっきりとしつつもバターやバニラのコクも感じられるすっきりしっかりとした辛口。お料理ともバランスがとれる素敵ワインですね。

フレーゴリ@オステリア・トット

pastaパスタその2は「クルルジョーニス(サルデーニャのラヴィオリ)」。ラヴィオリというよりワンタンや餃子のようなふくよかさに、中身はじゃがいも。そこに刻んだミントの葉が混ぜており、余韻がとても爽やか。素朴ながらもどこか洗練されている感じ。

ワインは軽めの赤。「Cannonau di Sardegna 2013(カンノナウ ディ サルデーニャ)」。ワイルドベリーの香りにほのかにミントの香りも。果実味やタンニンがふくよかで酸も心地よい。どことなく野性味も感じるようなそんな印象でしょうか。

クルルジョーニス@オステリア・トット

メインは「仔羊のロースト 季節の野菜添え」。乳飲み子の羊の肉は臭みはなく、とても繊細で柔らかい。とにかく上質なお肉です。付け合わせはえのき茸をソテーしたものとマッシュポテト。お肉と一緒にいただくとよりいっそう美味しくなります。

そんな上品なお肉に合わせるのは「PERDIXI L’lmpenetrabile Isola dei Nuraghi 2012(ペルディクシィ リンペネトラービレ イゾラ デイ ヌラギ)」。ぶどう品種はカンノナウ25%、ボヴァレ・サルド50%、カリニャーノ25%。艶やかな濃いルビー色にブラックベリーを熟した様な甘い香りと、カカオやシナモンなどのスパイス香など芳醇なアロマが心地よい。エネルギッシュさを感じつつも、深みと上品さがあり、長い余韻がまたいい感じです。

仔羊のロースト@オステリア・トット

デザートは「イチジクのタルトとセアダス」。セアダスとはセモラ粉とラードで作った生地にぺコリーノチーズをはさみ揚げたサルデーニャの伝統的なお菓子とのこと。熱々の揚げたてにハチミツと粉砂糖をかけていただきます。この日のハチミツは「栗」の花の蜜で、とっても個性的。甘いだけなく奥深さも感じるスイーツですね。

デザートと合わせた食後酒はリモンチェッロ。夏の終わりを感じさせるようなさっぱり感と爽やかさ。余韻も心地よいです。

イチジクのタルトとセアダス@オステリア・トット

この会は本当にイタリア郷土料理を学ぶにはぴったり。次回はロンバルディア州のワイン生産者さんをお迎えしての会になるとのこと。ご興味ある方はオステリア・トットさんのFacebookページでお問い合わせてみてくださいね!

オステリア・トットFacebookページ
https://www.facebook.com/osteriatotto

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