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【イタリア郷土料理の会】フリウリ・ヴェネチアジューリア州の「自然派ワイン」と料理を楽しもう!@オステリア・トット(西麻布)

オステリア・トットさんで定期的に開催している郷土料理の会ですが、第4回目は「フリウリ・ヴェネチアジューリア州の「自然派ワイン」と料理を楽しもう!」ということで、ちょっとマニアックなエリアでの会となりました。

フリウリ・ヴェネチアジューリア州はイタリアといっても、北側はアルプル山脈とオーストリアに接し、南側はアドリア海に面し、 東側にはスロベニアに隣接する国境の州。近隣の国などにも支配された歴史をもち、特にドイツ、オーストリア、ラテン、スラブ文化の影響を強く受けているエリア。

今回はスロベニアの国境付近に位置するカステッロディルッピア社のオーナーで醸造家のナターシャ女史が来日し、素晴らしいワインとお料理のアッビナメントを楽しみました。

ナターシャ女史とシェフ@オステリアトット

この日の主役のワインたち。お料理に合わせていただくワインについては、ナターシャ女史より説明していただきました。作り手の想いをお伺いする機会はあまりないので、かなり素敵な経験ですよね。

■Vino Bianco 白ワイン
Vitovska Carso <DOC> 11 ヴィトヴスカ カルソ
葡萄 ヴィトヴスカ100%

Malvasia Carso <DOC> 11 マルヴァジア カルソ
葡萄 マルヴァジア 100%

■Vino Rosso 赤ワイン
Rosso della Bora<IGT> 10 ロッソ デッラ ボーラ
葡萄 テッラーノ50% カベルネソーヴィニョン50%

Terrano<DOC> 09 テッラーノ
葡萄 テッラーノ100%

ワインたち@オステリアトット

お料理はワインに合わせてのコース仕立てとなります。最初はフリウリ-ヴェネツィアジュリアの前菜盛り合わせ5品。

・Frico フリコ
・Sardelle in Savor イワシのサオール風
・Broveda ブロヴェーダ(赤カブのマリネ)
・Rambasicci ランバシッチ(ロールキャベツ的)
・Asparagi bianco e speck ホワイトアスパラとスペックハムのオーブン焼き

この5品の中で一番印象的だったのが「イワシのサオール風」。イワシとタマネギ、レーズン、松の実を甘酢でマリネしたもので、程よい酸味にレーズンの甘さ、松の実のコクと食感がイワシと一体になり、美味しさを増幅させているそんな一品。

フリウリ-ヴェネツィアジュリアの前菜盛り合わせ@オステリアトット

Primi Piattiの1品目は「Risotto di Scampi 手長エビのリゾット」。パプリカで色づけされたリゾットにはしっかりとエビのエキスがしみ込んでいるのに、エビ自体もたっぷり旨味があり絶妙なバランスのよさ。

こちらの料理には白の「マルヴァジア カルソ」を合わせていただきました。そのまま飲んだ時は酸味のある印象だったのですが、料理と合わせることでワインのクリアで純粋な部分が引き出され、きれいな味に大変身!ワインのポテンシャルを料理が引き出してくれたような素晴らしいアッビナメント。

手長エビのリゾット@オステリアトット

Primi Piattiの2品目は「Cjlcons チャルソンス」。餃子の皮のようなもっちりとした生地にシナモンで味付けしたジャガイモのピューレを詰めた甘い不思議なパスタ。シナモンの甘み、燻製リコッタチーズの塩味、ミントの香りと様々な要素が絡んだなんどもいえない味わい。こちらにも「マルヴァジア カルソ」を合わせると、また先ほどとは違った爽やかなアッビナメントが広がります。

チャルソンス@オステリアトット

メインの肉料理は「Gulasch グーラッシュ(牛肉の煮込みパプリカ風味)」。元々はハンガリーが起源のシチュー料理のようです。柔らかくホロホロの牛肉にほんのりパプリカの風味がお肉の旨さを引き出しております。煮込み料理が得意な根本シェフ、さすがです。

グーラッシュ(牛肉の煮込みパプリカ風味)@オステリアトット

デザートは「Gubana グバーナ」。フリウリのクリスマスにいただくパン生地お菓子で、中にグラッパ&ラム漬けされたレーズンやクルミがくるりと練り込まれています。素朴ながらもどこかほっとするデザートです。

グバーナ@オステリアトット

今回いただいたフリウリワインたちはクリアで透明感あふれており、心が洗われるようなピュアさに感動しました。そのワインにぴったりと料理を合わせてきた根本シェフ、このエリアには一度もいったことはなく、文献を片手にお料理を再現されたとのこと。そのセンスに脱帽です。現地の味を唯一知っているナターシャ女史が「お家にいるみたい!!」といって興奮していたくらい素晴らしいものでした。

熱心に説明をしてくださったナターシャ女史、それを通訳してくださったインポーターの青山さん、そして素敵なお料理を提供してくださった根本さん、本当にありがとうございました。次回の郷土料理の会も楽しみにしております。

※今回いただいたワインはMONACAさんのサイトで購入が可能です。ご興味がありましたら是非!
http://web-monaca.com/?mode=cate&cbid=1472946&csid=3

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