めずらしく予定の入っていない週、何気なく同僚と話していたら、新宿におすすめのお店があるという話に。「ほんとかな?」なんて疑っていたら「一緒に行こう!」ということで、当日ふらりとお伺いすることに。
場所は新宿三丁目からすぐの雑居ビルの4F。何と言っても4Fなのにエレベーターがなく、階段のみ。あがって行く途中に励ましの看板などがあったりして、ちょっと微笑ましい。そしてやっとのことで入り口に到着。
4階まで駆け上がったので息を落ち着けるために、まずは泡で乾杯!「クレマンドブルゴーニュ690円」。上品で柔らかなブルゴーニュのスパークリングでのどごしが気持ちいい。
カウンターに座りお腹もすいていたので早速注文。まずは「鶏肉と白レバーのパテ680円」と「トスカーナ産DOP生ハムとサラミの盛り合わせ1,400円」。一皿に盛り合わせて出てきました。
パテは臭みもなくすごくさっぱりで、どちらかというと魚肉ソーセージに近いような。だけど食べているとやめられない、止まらない味。そして生ハムとサラミは思ったより本格的でびっくりで、つやつやな切り立てはとても美味。
とりあえず最初のワインはグラスの白で。「ビアンカ650円」。ロンバルティア州の白で品種が赤ワインに使われるバルベーラ。さっぱりとしている中にどこか力強さもあり、少しフローラルな香りもして、かなり好きな味。あまりにも気に入ったので帰ってからこのワインを探したのですが、ネットでは購入できず。ココでしかなかなか飲めないのかも。
そしてこちらで一番気になっていたメニュー「牛ホホ肉のマルサラ酒煮込みと、そのスープから作ったベシャメルを詰めた手打ちトルテッリ880円」。シェフに聞いたらすごく手間もかかるので、できない日もあるとのこと。トルテッリの中からはじっくり煮込まれた牛ホホ肉、そしてソースは多分チーズベースの甘くコクのある味でこれがまたいい!お値段も手頃すぎてちょっと心配になりますが、マストで食べていただきたい一皿ですね。
この日は軽くと思いつつ、ついついワインが進みます。ボトルもまた手頃なものが多かったので、赤は「チロ ロッソ(ボトル)3000円」を注文。カラブリア州の土着品種ガリオッポを使ったワイン。とても優しい味わいで、果実味と酸味のバランスがよく、多少塩っぽさも感じる。とにかく飲みやすい!
もっといろいろお料理をいただきたかったのですが、ワインモードになったため、もう一品パスタを頼むことに。「モンテプルチアーノ風手打ちタリアテッレのボロネーゼ1,300円」。程よく酸味の聞いたボロネーゼがタリアテッレ絡み付き、とっても素朴で気兼ねない美味しさ。トスカーナ州のモンテプルチアーノで2年間ワインと家庭料理を勉強されたと書いてあったので、本当に現地のマンマの味なのかなと勝手に妄想しちゃいました。
程よく飲んで、〆もグラッパで。「FRANCOLI GRAPPA BARRIQUE DEL LIMOUSIN 1000円」。マスカットを使ったグラッパで、甘くなくウイスキーのような味わい。
軽くちょい飲みするつもりがなんだかんだいって、19:00からお店が閉店する23:00過ぎまでしっかり飲んでしまいました。とにかく新宿といえば美味しく手頃なお店を探すのがかなり難しいエリアですが、お料理はシンプルでありつつどれもこれも丁寧で安心感があり、ワインも手頃ながらも他ではなかなか置いていないようなものあって、本当にいいお店。
この日は結局2人で12000円。大人数で来たらもっとコスパよく1人5000円くらいになると思います。そんないい気分で帰りのドアを開けたら、そこには現実がw。この階段さえ気にならなければかなりおすすめのお店ですよ!