以前からブックマークをしていた、参宮橋駅近にあるイタリアンに平日ランチでお伺い。地図をみて駅からすぐなのは分かっていたのですが、いざその場所についてみるとなかなか見つけられずお店の前を何度も通りすぎやっと到着。奥まったところにあるので、看板を目印にいらした方がよいかもしれません。
お店の中にはいると白い壁がクリアで清潔感があり、窓の奥には小田急線が走っているのも見えるので、鉄道好きにはぐっとくるシチュエーションかも。テーブル席が4つとカウンター4席で、全体的にとてもこじんまりとしています。
この日は思い立ってひとりでの訪問だったので、カウンター席に。テーブル席はご近所のマダム達が優雅にランチを楽しんでおります。
ランチのコースは2種類。「おまかせランチコース3,000円」と「平日限定パスタランチ2300円」。どちらもお料理はお任せとのこと。夜ががっつりめの予定だったので、この日は「平日限定パスタランチ2300円」をチョイス。嬉しいことにカウンター席だと200円引きとのこと。
「前菜の盛り合わせ」はタコとセロリのサラダレモン風味、野菜と白インゲン豆のトスカーナ風スープ、イサキのカルパッチョ、シチリア風ライスコロッケ”スップリ”と何となくイタリア郷土料理のいいとこ取りという感じで面白い一皿。
そして次にでてきたのが「愛媛産メジナのシチリア風串焼き”スピエディーニ”」。次はメインのパスタがでてくるかと思いきや、もう一皿お料理が出てきてびっくり。香ばしく焼かれたメジナとオレンジが入ったサラダの組み合わせはとても爽やかでシチリアの風を感じました。(多分w)
この日はお酒は飲まないつもりでしたが、先ほどのお料理になんだか白をあわせたくなりました。お任せで出てきたのがさわやかな白。グラスで800円。前菜からワインを飲めばよかったなあとちょっと後悔。
パスタは「バジルとモッツァレラトマトソースのカプリ風スパゲティ」。トマトソースは酸味がなく、とてもまろやかで野菜の甘みがぐっと詰まった感じ。酸味の苦手な私でも美味しくいただくことができました。
ドルチェは「ディラミスにロースト松の実を加えたセミフレッドとパンナコッタ 巨峰とケルシーを添えて」。ティラミスとパンナコッタという定番デザートですが、さっぱりと濃厚なミルク味がどちらも好み。
最後はカフェでしっかりと締めます。それにしてもカウンター席は厨房と近く、中の様子が手に取るようにみえるんですよね。この日は満席に近かったので、シェフが慌ただしく動いているのを拝見しながらお食事を楽しみました。
帰りにシェフが厨房からわざわざ出てきてくれてお見送りいただき、ちょっとだけ立ち話も。トマトのパスタ、美味しかったです!とお伝えしたら、このレシピはずっと続けているもので、とても思入れがあるとのこと。ちなみに夜はワイン好きのために前菜多めのコースなどをやって飲む人向けのコースがあるので、ワインを目的にお伺いしてもよいかもしれません。
住宅街にひっそりとたたずむ小さなイタリアンは、イタリア郷土料理のいいとこ取りのランチにワイン好きにも優しいお店でした。