食べ友さんにお誘いいただき、銀座にあるうしごろさんにいってきました!実はうしごろ系は初の訪問。カジュアルなイメージがあったのですが、こちらのお店は銀座らしくシックで、個室で焼肉が楽しめる大人な雰囲気。銀座一丁目駅から歩いてすぐという立地も素敵。
この日の会食メンバー4人が集まったところで、まずは泡で乾杯!
この日は夏メニューに切り替わったばかりという、1万円コースをいただきました。
食事の前になんと2種類の野菜のスムージーが出てきました。食前に酵素を取り込んで、体内を活性化させ消化を助けるためとのこと。グリーンが小松菜とキウイ・バナナ・ヨーグルト、オレンジが人参とリンゴ・バナナ・ヨーグルト。果物の甘みでとても飲みやすい。食べる前からこれだけでテンションが上がります。
そして前菜はすべて生肉!「ざぶとんの炙り握り・タレ・おろしポン酢、うちももの塩ユッケ、ザブトンタレユッケ」の4点盛り。食べる順番も大切とのことで、塩ユッケ→握り(おろしポン酢)→握り(タレ)→タレユッケでいただきました。どれもこれも口の中で生肉が踊りだします。
アルコールのほうは今日のコースにあわせて赤ワインお願いしたところ、何とも素敵な一本がでてきました。「ジュヴレ・シャンベルタン(2010)ダヴィド・デュバン」。軽やかでエレガントなピノにひととき酔いしれます。
もう一つの前菜「茄子とうちももの肉素麺(和風ダシと山葵添え)」。シェフが和食出身とのことで、爽やかなお出汁に茄子とお肉をシンプルにいただけます。付け合わせのトウモロコシが甘く、ほんのり夏を予感させますね。
そして、フレンチの前菜のような「ブリスケのローストビーフ」。夏向けにキラキラしたビーフコンソメジュレに温泉玉子添えてあり、お肉とジュレと卵の味のバランスを楽しみます。
ここまで焼肉らしいものが出てこず、「ここは本当に焼肉やさん?」と疑っていたところ、焼き物のお肉がでてまいりました(笑)。「厚切りタンをレモンと青唐辛子味噌で、厚切りハラミを本山葵で」。厚切りで美しい肉のビジュアルにまずは目を奪われました。こんな素敵なお肉、自分でちゃんと焼けるのかなと不安に思っていたのですが、お店の方が焼いてくださるとのこと。ちょっと一安心です。
そして期待が高まる中、店員さんが厚切りお肉を焼きはじめます。まずはタン塩から。厚切りのお肉はホロホロと噛み切れるほど柔らかく、そして上質な脂が絶品!つづいてハラミも焼いていただきます。こちらもジューシーで濃厚な脂がたまらない。どちらのお肉もクオリティ、焼き加減とも最高!そしてこの最高のお肉に先ほどのワインが良くあう!お肉とワインのマリアージュも完璧。
つづいては「シャトーブリアンライス」。レアのシャトーブリアンを一口ライスと特製ステーキソースでいただくというもの。美味しい肉には米が欲しくなるという欲望にぴったりな一品。
こちらも素敵な焼き頃でシャトーブリアンをレアに仕上げて、ご飯の上に盛りつけます。最後にニンニクとタマネギが刻まれた甘めのソースで盛りつけ。まさに贅沢極まりない味と食べ方に大満足ですね。
ここで2本目のボルドーの赤ワイン「シャトー・ラグランジュ2008」を。ブドウ品種はカベルネ・ソーヴィニヨン 72%、メルロ 26%、プティ・ヴェルド 2%。黒系果実の濃密な香りにたっぷりとしたタンニンとふくよかな旨味は厚切り肉にめちゃくちゃあいます。
やっとここで箸休めのスプラウトサラダが。豆苗・空心菜をライムと塩のドレッシングでさっぱりと口直し。コムタンスープも出てきたのですが、こちらは写真をとり忘れ。
さてお肉の第二ラウンドはタレもの。「サブトンと愛知県三栄鶏卵の満月と一口ライス、上ミスジ、リブ芯」。さっとあぶったお肉を卵と甘タレにつけていただくスタイルでしたが、生卵がちょっと苦手な私は卵なしでいただきました。
甘辛いタレに脂ののった上質のお肉、う〜んタレものもたまりません。薄切り肉もまたうまし!です。
この薄切り肉に日本酒をあわせたくなって、いろいろある中から2種類ほどチョイスしてみました。まずは「TERA Life is good!」岐阜の蔵元林本店のお酒でなんと焼肉にあわせて作られたお酒。ワイン仕立ての爽やかな純米酒で、7.0%の低アルコール、味わいはマッコリのようなフルーティで飲みやすい。タレもののお肉との相性がバッチリでした。
そして紫のラベルの「醸し人九平次 Pont neuf」も。これはいわずとしれた極上の食中酒。タレものお肉にもあいますが、この後に和風のお料理がでるとのことで、そちらも想定してのチョイス。
「蕪蒸し」。口当たりのよい優しい蕪の中からもお肉が!お肉をたくさんいただきましたが、こういう優しいものもよいですね。そして先ほどの日本酒にあわせて和テイストでいただきました。これもバッチリの相性。
〆は和風冷麺。冷麺といいつつも麺は冷麦で、お出汁に好みで生海苔と山葵の薬味を加えてさっぱりといただきます。冷麺をいただくよりお腹に優しく、つるりと食べてしまいました。
最後にスイーツも。「スィートポテトとバニラアイス」。これがまたボリューミーでびっくりしたのですが、スイートポテトはまだ温かく、まったりと濃厚。ああ、これは大好きなタイプ!まさかスイーツまでしっかりとしているとは、このコースは最後までスキがない。
とにかく最初から洗練されていて、お肉が美しくて、そしてお酒とのマリアージュも完璧で、あれ今日は焼肉やにきたんですよね、と何度も確認しちゃいました。みなさんがおっしゃるとおり「焼肉界のグランメゾンや〜。」という表現が一番ぴったりくるかも。フレンチが好きな方、ワインが好きな方、もちろん日本酒も好きな方、素敵なお肉とのマリアージュが楽しめます。
帰りはこの日サーブをしてくださったイケメン店長さんがお見送り。本当に最高のおもてなしをありがとうございました!今度はもうちょっとオシャレをして、こちらも格好良くお店を使わせていただきたいとおもいます!