土曜日にとある勉強会に参加。終了後、懇親会もかねて若者向けのちょいとオサレめな居酒屋さんに食事をすることになりました。
通された席は小さな4人の個室。それにしても店員さんもお客さんも皆さんお若い。懇親会なのでグルメである必要性はないよねえと思いつつ、まずは生ビールのプレモルをオーダーして乾杯!お通しは京風なおばんさい3種盛り。
やはりこちらのお店、コースにするとかなりお安めでしたが、好きなものをちょっとづつ食べたいということになり、単品料理をいくつかオーダー。まずでてきたのが「竹の子刺し 580円」。シャキシャキの食感がなかなかいい感じ。
そして「生ホタルイカ刺し 670円」。季節もそろそろ終わりですが、たっぷりと大きめのホタルイカにはやっぱり日本酒を合わせたくなります。
ということで日本酒リストから「特別純米 No.6 R-Type 980円」。大人気の新政No.6 があるのは居酒屋でもなかなかよいセンス。フルーティーでバナナやピーチのようなかわいい味わいがやっぱり美味しい。この味は飲み過ぎちゃうんですよね。
そして「本日の鮮魚刺し3種盛」。厚切りのブリや真鯛はとっても食べ応えがあって豪快。
お刺身には別の日本酒を合わせたくなり「純米酒山田錦低精米80% 紀土 980円」を注文。蔵人たちが作ったお米で作られたお酒とのことで、ラベルもいつもみかける紀土とはちょっと違いますね。グラスに升の受け皿と定番スタイルで、升に入ったお酒には杉の香りがほんのりついて、とても風味豊になって美味しい!ワイングラスもいいのですが、お酒によっては升を使って木の香りをつけた方が美味しくなる気がします。
そして「エイヒレ」。軽く炙ったエイヒレは香ばしく、日本酒がどんどん進みます。
「純米大吟醸 喜久酔 松下米40%」も注文。松下米って何だろうと思ったら、有機発酵肥料で田んぼを耕した山田錦を松下米と呼ぶようです。かなり繊細ですが、軽やかな旨味と余韻がとってもきれいなお酒。
調子にのって「純米大吟醸 来福 8% 火入れ」も。このお酒、なんとお米の92%を削って、精米歩合8%からつくったとのこと。獺祭の23%もびっくりしましたが、これは本当に限界に挑戦したのでしょうね。お値段も驚きの価格で「グラス1杯」=「ワインボトル1本分」くらい。せっかくなので、皆さんでシェアして味見w。かなりスッキリとしていて、なんだろう繊細すぎるほどの優しいお酒。とっても貴重な経験をさせていただきました!
気づいたら日本酒の会のようになってしまいましたが、最後はやはりおすすめの茶しゃぶ。お肉は麦豚と美明黒豚の2種類で、どちらもしゃぶしゃぶにしては厚みが合って食べ応えがあるタイプ。しゃぶしゃぶするスープは緑茶がはいっていて、さっぱりといただけました。
なにげに入った居酒屋さんで、正直こんな日本酒たちがいただけるとは思いませんでした。ただ、メインが団体客向けのお手頃コース料理なので、素敵な日本酒に合わせるにはお料理はちょっと力不足だったかも。
とはいいつつも、日本酒に対するお店の想いはよいと思いますので、今後は日本酒好きに合わせたマニアックなメニューもあるとよいかなと感じました。
こういうギャップのあるお店も面白いと思いますので、日本酒好きの方は是非のぞいてみるといいかもしれませんね!