とあるお仕事関係にて、久しぶりに上野エリアに。お仕事が終了して、軽く飲みましょうということで御徒町駅前の飲み屋街にふらりと立ち寄り。この辺りって飲食店が密集していて、すごい場所ですね。その中から3月にオープンしたという串焼き屋さんに入ってみることにしました。見た目はなかなかディープな印象です。
店内はとっても狭く、おじさまたちが集まりそうな雰囲気。カウンターでは気難しそうな料理人の方が寡黙に串を焼いております。ちょっとドキドキしながらカウンターに座り、ビールを注文。
「生ビール 450円」でまずは乾杯!メニューを見ると比較的珍しい部位の串がありちょっと面白そう。とりあえずいくつか食べたいものをピックアップ。
まずは「パクチーサラダ 650円」。まさかの渋い串焼き屋さんでパクチーサラダが頂けるとは思ってもみませんでした。シンプルなドレッシングにパクチーやきゅうりが入った緑のサラダ。パクチーが大好きなのでこれはいいですね!
そして串ものからまずは「牛すじ 180円」。こんな肉厚な牛すじの串は初めて!食べ応えたっぷりで、肉の焼き加減もいい。牛すじといえば煮込むイメージが強いのですが、これだけ肉っぽくいただけるとはかなりびっくりです。
つづいてはあまり聞いたことのない「リードヴォー 280円」。部位は仔牛の胸腺とのこと。出されたお皿はバルサミコソースとオリーブオイルでイタリアンのようなオシャレさ。お肉はふわっとした口当たりにクセはなく、余韻にミルクの風味がして、とても繊細な味がします。
なんだかビールを飲んでいる場合じゃないような気がして、次はワイン。「インツォリア/フェウド アランチョ 500円くらい」イタリアシチリアの白をグラスで。ここのワイナリーのワイン、家ワインでもよく飲んでいたりします。これを置いているとはなかなか趣味が合いますね。
せっかくなのでサイドメニューからもいくつか。「春野菜の天ぷら 680円」。ふきのとう、空豆、こごみの天ぷら。揚げたてをお塩でいただきます。サクサクの衣に野菜たちの苦みが去り行く春の感じさせます。
そしてカウンターで煮込まれていた「もつ煮込 500円」。甘辛の煮汁に生卵とお豆腐が入っており、どちらかというとすき焼き風。他とはちょっとひと味違います。
日本酒のラインナップもなかなか素敵だったので、ワインの次は日本酒。まずは「墨廼江 中垂れ 600円」。グラスにいれるスタイルでちょっとオシャレ。爽やかな飲み口がやっぱり好き!
再び串ものから気になるものを。「京生麩 180円」。串焼きで生麩なんて初めて。ふわっと膨らんだ状態に田楽味噌で味付け。完全に和の串で、さっぱりと上品にいただけます。男性より女性が好きそうな串ですね。
「フワ 150円」。牛の肺とのこと。名前の通り、ふわっとしつつも弾力性のある食感。甘辛いタレで味付けされています。
そして「ミノサンド 320円」。ミノとミノの間に脂が挟まっている部位で、とっても希少。コリッとした食感の間にジューシーな脂がジュワッと出てくる感じでとっても濃厚。とにかく脂の旨味がすごい!!
とにかく串ものたちが美味いので、お酒も進みます。「黒龍 大吟醸純米酒 愛山 900円」。大吟醸らしくメロンやリンゴのような果実香と上品な飲み口。すいすい飲めちゃいます。
そして最後に店員さんおすすめの「厚切りタン 1枚 680円」。タンは近頃どこでも売りにしている割には、あんまり美味しいものに出会えない。そんな印象を吹き飛ばすようなタンが目の前に出てきました。ほんのり赤身が残る火入れがとてもジューシーそう。1枚いただくと、とにかくやわらかくそして上品な旨味が口いっぱいに広がります。これ、、ホントに680円でいいの?というくらい美味しいんです。
カウンター越しに料理人の方に「お肉、美味しいですね!」と話しかけてみると、寡黙かと思われた方がニコリとされ、その後いろいろと会話が弾みました。やはり料理をされているときは集中されていたんですね。そしてその後、〆のスープをサービスでいただきました。飲んだ後はこういうスープが恋しくなるので、ちょっとした気配りに感謝です。
軽く飲むつもりが、予想以上に美味しくてこの日はしっかりと頂いてしまいました。おじさまのお店かと思いきや、お肉のクオリティや飲みのもののセンスなどをみると、ちょっとづついろいろつまみたい女性の方が向いているかも。
結局お会計は1人4000円くらい。こういうお店だとちょっと高めかもしれませんが、このクオリティだったら大満足。1つだけ難点なのはトイレが外の建物の共有部分にあることかな。
とにかくわざわざ食べにいってもいいくらいのお肉たち。こんなお店が近所にあったら絶対に通ってしまいそう。またお伺いしたいですね!