ジビエといえばフレンチなどでかなり人気の高い食材ですが、こちらは「焼ジビエ」とシンプルコンセプト。以前からお伺いしたいと思いつつ、気づいたら春に。そんな時、友人からの突然のお誘いいただき、せっかくなので初「焼ジビエ」に参戦してまいりました。
場所は神田から徒歩5分くらいのちょっと落ちついた場所に。とりあえず入り口のテーブル席にて友人たちと合流。お通しのキャベツとともに生ビールで乾杯!です。
お肉のほうですが、まずは鹿と猪のセットから。「蝦夷鹿セット(芯玉、モモ、バラ) 1129円」。鹿が1000円代でいただけるのか!とちょっと驚きの値段。このお肉を炭火でシンプルに焼き上げるのみですが、片面を数分焼いてから、ひっくり返して30秒とのこと。そうはいっても炭の様子をみながら適当な頃合いをみて食します。
まずは鹿をお塩のみでいただくと、さっぱりとした赤身の旨味と、クセのなさ!これは旨い!というか赤ワインを欲する旨さ。フレンチとは違い、シンプルに肉のうまさを味わえるのもかなりいい。
ということでビールは早々に切り上げて赤ワインをボトルで。「マルベック(アルゼンチン)」のフレッシュでスパイシーな雰囲気が鹿肉とめちゃくちゃ合いますね。
そして「天然猪セット(上肩ロース、上モモ、上バラ) 1129円」。こちらは脂身がたっぷりなので、炭火で焼くと脂で火があがるので注意が必要です。
猪はというと、結構しっかりとした食感で、脂が多い割にはこちらもさっぱりとした旨味で臭みなし。猪ってもっとクセがある印象だったので、ちょっと驚き。
つづいて「雉胸 780円」。お肉の色はやはり赤い。そして焼いてから一口いただくと、思ったより固い。というかしっかりしすぎているという表現が正しいかな。良くかむと旨味がどんどんでてきます。
キジ肉の食べ比べではないのですが「雉汁豆腐 500円」。キジの出汁がお味噌にしみ込んでいて、これはいい!焼いたものとはまた違った印象です。
「猪のシュウマイ」は4人だったので4つで注文。食べ応えある大きさで、ジューシーというよりさっぱりと肉の猪の旨味を味わえます。
店員さんがすすめてくれた「ジビエカレー(米抜き)」。最初に4等分して取り分けていただきました。お肉はこちらも猪ですが、さっぱりとそしてコク深いカレー。豚と比べるとルーにすっとなじんでいる感じですね。
そしてお肉は鹿にもどり「鹿ロース 880円」。口コミでは皆さんが絶賛されていたので、とっても楽しみ。
とりあえず大きなお肉のまま焼いてから、はさみで食べやすく切り分けていただきます。先ほどいただいた鹿より柔らかく、臭みもクセも無く何とも上品。これは美味しい!個人的には今日頂いたお肉のなかで一番好きですね。これだけずっと食べていたい気持ちになりました。
そんな鹿肉に舌鼓をしている上には鹿さんの剥製が。目があったので、ありがとうございますと心の中で感謝しつつ、しっかりと美味しくいただきました。
そしてトイレには、なんと熊さんの剥製が。ライティングの関係上、少し強面になっています。そういえば、熊さんは頂いてなかったなあ。
なんだかんだジビエのお肉たちとお料理、そしてワイン2本を空けて、お会計は1人4000円なり。ジビエ肉をこんなに気軽にお手頃価格でいただけるとはやはりすごい。自然のお肉をシンプルに美味しくいただく、これこそ自然の恵み。この日の食事に感謝しつつ、また行きたいと思わせるそんな「罠」にはまってしまうお店でした。