ビオワインといえば、予約困難な富ヶ谷のアヒルストアや三軒茶屋のウグイスが有名ですが、そのウグイスの2号店が西荻窪にあるオルガン。その大人気で予約がとりづらいというオルガンに、食べログレビューアさんにお声がけいただきいってきました!
初めての西荻窪駅に降りたち、歩くこと10分くらいでしょうか。真っすぐ続く道に少々不安を覚えつつ、やっと到着。お店に入るとそこはヨーロッパ田舎を思わせるアンティーク調のインテリア。女子心をキュンとさせる雰囲気がまた素敵。
この日は5人以上で予約可能という3000円のおまかせコース料理。何がでてくるか楽しみにしつつ、ビオワインをスタート。
1本目は山梨四恩醸造の「瑞雲」2012ロゼ。微発砲ということであけてみたら、想像以上にシュワシュワ。巨峰をつかったそのワインは甘みの中にほんのりとした渋みも感じられる、すっきりした味わい。
お料理は「洋梨とカクテルグレープフルーツを使ったグリーンサラダ」。グレープフルーツのフレッシュさ、洋梨の甘さ、そしてドレッシングの酸味と白ワインに合わせたかのような爽やかなサラダ。
2本目のワインは「ラプールドゥルージュ」。「赤への恐れ 」という意味らしい。シャルドネ100%の白も微発砲しており、最初はビールのような雑穀風であり、その後ミネラル感が後を引く辛口でなかなかいい。このワインは確かに次の赤を予感させるかもw。
そしてお料理は「ホタテとグリーンアスパラの温製サラダ」。ホタテの優しい甘みとシャキシャキしたアスパラ、それをオレンジ色の甘みと旨味のあるソースがみんなをまとめてくれます。
つづいて「豚のリエット」はスパイスのきいた肉感が残る固めのリエット。こちらはスパイスをきかせる料理が得意なのかも。
そして「炙り鯖、ジャガイモにのせて 」。表面をあぶった鯖は程よい火入れで中はふんわりとしており、鯖の旨味を存分に味わえます。ハーブでしっかりと臭みも消している感じで白にも赤にも合う感じ。
鯖をいただきつつ、3本目のワインへ。「ピエール・ノワール ジャン・モペルテュイ」というガメイ100%の赤。ビオ独特の臭が感じられるが、果実味のある乙女のようなワイン。
そんな赤には「ブーダンノワール 」。ガトーショコラを思わせるような見た目ですが、エスニックなスパイスの香りにソーセージのような食感。付け合わせのリンゴの甘煮と一緒にいただくと、味に広がりがでてよりいっそう楽しめますね。
あっという間に3本目が空き、4本目は「ラ・グラップリ アドニス」。樹齢100年近くにもなるロワールの土着品種ピノ・ドニス100%を使った赤。見た目の淡い色調とは裏腹に凝縮した旨味がとてもいい!
お料理は「真鯛のポワレ、白菜と生ハムのミルフィーユを添えて」。白菜を使っているせいかちょっと水っぽさが残り、味も薄味で全体的にぼんやりした印象に。ワインと合わせることを考えると、塩をきかせて味にメリハリをつけるともっとよいと思います。
5本目は「サンシニアン ラングルヴァン ヤニック・ペルティエ」。最後の肉料理に合わせるためにちょっと重めの赤に。スパイシーな香りにドライ飲み口でピノやシラーが好きならかなりぐっとくる味ですね。品種はグルナッシュ45%、カリニャン35%、シラー20%とのこと。このワインはかなり好みです。
その赤に合わせていただいたのが「平田牧場三元豚肩ロース香草ロースト」。2-3日熟成の後、低温加熱で焼き上げたそのお肉は美しいピンクの見た目が印象的。柔らかい肉質とハムのような旨味がワインとの相乗効果を生み出す感じで、料理の最後を締めるのにふさわしい一品です。
かなりお腹いっぱいになったのですが、最後はデザートもでてきました。「パンデピス、フォンダンショコラ、ヌガーグラッセ」の3種盛り。ヌガーグラッセといえば、某フレンチビストロと比べてしまうのだが、こちらはカジュアルで甘さが強め。スイーツが最後にくるのは嬉しいのですが、どうしてもクオリティを比べてしまうのがいけないですねw。こちらのスイーツは、普通に美味しく頂きました。
スイーツとともにコーヒーもいただき、この日の食事会は終了。お会計をしていただくと、7人でコース料理とワイン5本をいただき、1人6800円なり。おどろきのコスパに大満足。ここは5人以上でお伺いしたほうが、料理もコースにできますし、ワインもいろいろいただけるのでおすすめですね。
最後に敬意をこめて、この日いただいたビオワインたちの紹介。
瑞雲2012 ロゼ
ラプールドゥルージュ (白)
ピエール・ノワールジャン・モーペルテュイ (赤)
ラ・グラップリ アドニス (赤)
サン・シニアンラングルヴァン(赤)
どれも作り手の想いが伝わってくる素敵な出会いでした。この日はグルメな方々と共に、ビオワインのしらべ心地よく酔いしれたのでした。