いつも利用している幡ヶ谷駅地下街ににある有名な中華料理屋さん。いつもは上にあるスーバーに行くために素通りばかりで、有名なのは知っていましたが、なかなか入る機会を失っておりました。
そんなときに、浅草のお食事会で一緒だったお友達がここに行きたい!ということで自ら幹事となり食事会を開催することに。
この日集まったのは食べ歩き大好きな10人のみなさま。誰もキャンセルすることなく集まっていただきました。お料理は予約時に4000円くらいでとお伝えしていたので、お任せで何が出てくるかちょっとたのしみ。ということで最初は「青島ゴールド」で乾杯!
最初のお料理は「大山鶏のあぶり焼き」。鶏を丸ごとを焼いたのをぶつ切りにした豪快な料理。付け合わせは酢漬けの大根かな。骨つきなのでちょっと気をつけないとですが、弾力性のある鶏に甘辛いお醤油の味付けでなかなか最初からしっかりとした一品。
つづいて「自家製ベーコンと黄ニラの炒め」。通常のニラより柔らかく、少量のベーコンで炒め物に旨味がしっかりまわっています。
「海老のチリソース」は見た目まろやかそうですが、思ったより辛口。ぷりっとしたエビとピリ辛でやはり中華の定番ですね!
そしてアルコールはボトルワインをどんどんオーダー。1本3000円くらいで飲みやすいものが多いようです。唯一写真を撮ったALKOOMIのリースリングのワイン。オーストラリアのワインで青リンゴ的なとっても爽やかな味。
「干しエビと金時草炒め」。金時草って初めていただくのですが加賀野菜として有名みたいですね。葉の表は緑、裏が紫の色をしているためか、炒めると黒っぽい色になっています。味にはクセがなく、うっすらとろみがある感じ。干しえびの塩味と旨味がアクセントとなってとても食べやすい炒め物です。
「キヌガサ茸とフカヒレの煮込み」。キヌガサ茸はとても珍しいキノコのようで、見た目の優雅さから「キノコの女王様」といわれているとのこと。そんな珍しいキノコとフカヒレの煮込みですが、こちらも優しい味わいが体にすっとしみ込む上品な一皿。
お料理が進むとともに、飲ん兵衛たちはワインから紹興酒へ。こちらは壷入りの紹興酒がおすすめとのことでそちらを頼みました。注文すると店員さんが壷からでデキャンタにそそいで持ってきてくれます。この紹興酒、本当にまろやかで美味しく、お料理の優しい味わいにとても合うんですよね。
アルコールもしっかり入り、会食の場も盛り上がってきたところで、「魚のすり身とエビの2種点心」。一人1個のせいろに可愛らしい点心が2つ。どちらも優しい上品な点心でサイズ感もちょうどいい。
そして「干貝とアスパラ炒め」。シャキシャキのアスパラは甘く、干貝ってこんなに旨味が出るのかというくらい、アスパラをしっかりと旨味で覆っています。味付けも前半の料理とくらべ、しっかりめになっており、酒飲みに合わせてくれているかのようです。
この後、トイレの帰りにキッチンをのぞいたところ、なんとシェフが熊の手の仕込み中。あまりにも真剣だったので思わず写真をとらせてもらいました。近々、熊の手の企画があるとのこと。通常でも1週間前にリクエストをすれば熊の手料理をいただけるとらしいです。私は頂いたことがないのですが、どんな味なんでしょうね。
そろそろ〆ということで炭水化物系がでてきました。まずは「チャーハン」。卵とベーコンとネギのチャーハンはパラパラでシンプルに美味しい。
そして絶対に食べたいと思っていた「リーメン(里麺)」。クロレラを練り込んだ麺を使ったオリジナル和えそばでこちらの名物!具材は焼豚とショウガを細切りにしてごま油とお醤油っぽい調味料で和えています。喉越しよく、さっぱりと上品な美味しさ。もたれることもなく、体にもすっと入ってくる美味しい麺。
最後にシェフがご挨拶しにテーブルまでわざわざきてくれました。気軽にシェフがきてくれるのはやはりうれしいですね。
そしてこの日は中国の食文化に詳しい作家の南條竹則氏が来店しているとのことで、流れで軽くご挨拶をさせていただきました。実は壁には南條竹則氏の本が飾ってあり、中国食文化に詳しい専門家も通うお店ということで、なんだか納得です。
この日いただいた料理は、全体的に優しい味付けでどれも上品。めずらしい食材を扱っていることもあり、素材のよさを素直に味わうことができました。
ちなみにお会計は飲み物はビール、紹興酒、ワイン4−5本、紹興酒(たくさん)、その他もろもろで一人6060円!飲む方が多かったのでお料理は控えめですが、それにしてもコスパがいいですね。
こんなに近所なのになかなか来れなかったことに少し後悔をしつつ、また大人数でワイワイとこちらの中華を楽しみにお伺いしたいです。ごちそうさまでした!
夜総合点★★★☆☆ 3.8