かき氷で評判になっている笹塚にあるみなと屋さん。かき氷はそんなに興味がなかったので特に行く予定はなかったのですが、食べログのレビュアーさんが「明石焼も美味しい!」というのを拝見して、俄然行く気になりました。
そんな感じでとても寒い冬の日、予定のない会社帰りに立ち寄り。場所は笹塚駅から歩いて5分くらい、十号坂商店街の中にありました。ぱっと見はどこにでもある街のたこ焼き屋さんで、入り口付近は持ち帰り用に焼きたてのたこ焼きと店員さんがみえます。その奥にイートインスペースがあり、そこでかき氷や明石焼がいただけるみたい。
とりあえず席に案内され、熱いお茶を出していただきました。メニューにはたこ焼きや明石焼があり、かき氷のメニューは「本日のかき氷」として店内にかけてありました。激しく迷っていると、店員さんが人懐っこく寄ってきて、「氷は好きなんですか?」とか「うちのかき氷は季節によってソースを変えているんですよ。」とか、結構こちらの様子をみつつコミュニケーションをしてくれます。
順番的にはやはり明石焼→かき氷かと思い、まずは「明石焼 8個 550円」を注文。注文してから焼きに入るので、5分ほど待ってお出汁とともに焼きたての明石焼が出てきました。
実は、明石焼ってそんなに食べたことがなく、記憶にも残っていないんですよね。ちょっと戸惑っていると先ほどの店員さんが話しかけてきてくれて、「明石焼はそんなに上品に食べるものではなくって、お出汁にいくつかいれてぐちゃぐちゃして食べるんですよ。」と教えてくれました。なるほどと思いつつ、明石焼を出汁の中で崩しながら頂きます。優しいお出汁にふわっとした明石焼が何ともいえずいい。中にはタコが入っていてそれがまた食感と味のアクセントとなっているんですね。味は本当に優しく、8個とはいわずいくつでも頂けそうな感じ。
あっという間に明石焼を完食した後はかき氷。どちらかというとミルクが入ったものが食べたかったので、かなり迷ったあげく「ピスタチオミルク680円」に。注文してから店員さんが裏で氷にかけるシロップを作っている様子。そして氷を目の前で削り始めました。とても丁寧に削ってはシロップをかける、この作業を何度も繰り返してやっとできたかき氷。真冬ですがなんだか目の当たりにするとテンションが上がります。
真心のこもったかき氷を早速いただいてみます。口にいれると、びっくりするくらい柔らかい氷とピスタチオのコクのある甘さが広がり、そしてあっという間に消えていく。かき氷のイメージといえば、夏に食べるじゃりじゃりしたものだったのですがこのかき氷は違います。粉砂糖のような口溶け、そしてアイスクリームのようなピスタチオのソースが絡まり、口当たりのよいケーキをいただいているような感じ。かき氷にあまり興味はなかったのですが、このかき氷はもう完全にスイーツというカテゴリですね。たまらなく美味しい!
あまりにもびっくりしながら食べていると、店員さんがまた話しかけてきてくれました。「このかき氷、頭にキーンとこないでしょ?これは氷の最適温度があって、氷の保管はマイナス20℃なんですが、削る温度はマイナス5℃にすると、頭にキーンとすることなく口当たりのよいかき氷になるんです。」とのこと。かき氷ひとつとってもいろいろとこだわりがあるんですね。
とにかくここのかき氷は「氷」ではなく「スイーツ」。お値段も手頃で近所というのも嬉しい限り。今度は別の味も楽しみつつ、たこ焼きをテイクアウトというものありかな。(残念ながら明石焼は持ち帰りできなとこのと)平日は夜9時までやっているので、また会社帰りにふらり立ち寄ります!
夜総合点★★★☆☆ 3.8