こちらのお店は2013年12月にオープンしたばかりの新店。オープン初日に友人からお誘いを受けていたのですが、タイミング合わずでその後もとても気になっておりました。その友人とランチに行こう!ということになったので、迷わずレストランユニックにしてもらいました。
場所は目黒から10分ちょいでしょうか、まっすぐな道なので迷うことはないのですが少々歩きます。目黒からバスを利用する場合は、大鳥神社前か元競馬場前で降りるとよさそうです。お店に入ると、ブラウンを基調としたインテリアでシンプルながら落ち着いた雰囲気。席はシェフから一番近い4人席のテーブルにしてもらいました。料理をしている姿をみることができるのでなかなかいい感じ。
ランチのメニューは3つあり、ボリュームは多そうなのですがお手頃価格で魚もお肉も楽しめる「menuB:2500円」をみんなでチョイス。
menuA:1800円
豚肉のリエット&パン
本日の前菜:日替わりで2種類の中からお選び下さい。
本日入荷のお魚料理または本日のお肉料理
日替わりのデザート&コーヒー、紅茶、エスプレッソ、ハーブティー
menuB:2500円
豚肉のリエット&パン
本日の前菜:日替わりで3〜4種類の中からお選び下さい。
築地より本日入荷のお魚料理
本日のお肉料理:3〜4種類の中からお選び下さい。
本日のデザート&コーヒー、エスプレッソ、紅茶
menuC 4200円~
シェフのお任せコース
最初にでてきたのが「豚肉のリエット&パン」。パンは自家製で焼いているとのこと。表面がカリッとした丸パンはお料理にとっても合いそうです。
ランチですがみんなワイン好きなので、赤をボトルで。「La Vieille Ferme Rouge 3150円」。葡萄の品種はグルナッシュ50%、シラー20%、カリニャン15%、サンソー15%のようです。比較的ライトで飲みやすい。それにしてもお手頃価格でうれしいですね。
そして前菜が出てきました。私は後半のお料理を考えて「かぼちゃのスープ」をチョイス。かぼちゃの存在感に濃厚でコク深い味わい、そしてふわっと口の中で広がる口当たり、とにかくしっかりと丁寧に仕事をされております。ライトかなと思いきや、量もしっかりとあるので、この1品でもお腹がかなり満足しちゃいます。
友人たちが頼んだはのは「パテドカンパーニュ」。前菜なのにこのしっかりした一皿はかなりボリューミー。ですがすごく美味しそう!!ワインに合うんだろうな。
他の友人が頼んだのはと「魚のタルタル(お魚の名前は失念)」。野菜もたっぷりでこれまた美味しそう!どれを選んでも素敵な一皿だったのようです。
前菜の次に出てきたのがお魚料理。こちらはみんな共通で「アンコウのムニエル ポレンタぞえ」。アンコウの旨味を閉じ込めたムニエルに特製のソースがかかっていてとても旨い。付け合わせのポレンタはトウモロコシを丁寧に煮上げてたもので、まったりとした口当たり。これを先ほどのアンコウとともにいただくとまた趣が変わり味に広がりが出る感じ。とても洗練された一皿です。
そしてお肉料理は「イチボの赤ワイン煮」。がっつりとした肉塊のイチボですが、ナイフをいれるとすーっと柔らかくほどけていきます。見た目の無骨なイメージとは真逆で、とろけるようなイチボが口いっぱいにひろがります。多すぎるかなと思いきや、なんと完食!それだけ軽やかで美味しすぎる一皿なんです。
そしてデザートは「ピスタチオのパリブレスト」。キャラメルアイスが添えられております。濃厚なピスタチオとチョコレートのクリームとシュー皮、甘党でナッツとチョコレートが大好きな私にとってはたまらない組み合わせ。あんなにお腹が一杯だったはずなのに、全くの別腹でこちらも完食。
とにかくボリューム満点の上にお料理はどれも美味しく仕事は丁寧で大満足。その上、ランチはかなりコスパがよくお得すぎる!
ちなみにこちらの中井シェフは、パリ二つ星エレーダローズで魚料理部門、肉料理部門のシェフを務め、目黒のキャスクルートでシェフをされていた方。お店のサイトをみると「雰囲気やサービスはビストロの様に楽しくお料理の内容はガストロノミックのしっかりとした作りこまれたソースや季節の厳選された食材をカジュアルなお値段でご提供して行きたいと思っています。」とのこと。まさに確かな腕から生み出されるお料理は洗練されつつエッジも立っている。シェフの心意気や想いがひしひしと伝わってくるんですよね。
まだオープンして間もないですが、半年もしないうちに人気店になる予感。シェフのパッションを感じる男前フレンチでした。