シモキタ界隈のイタリアンに行くときはいつも食べログの某レビュアーさんの情報を参考にしている。この日もその方が書いていたオープン半年くらいのお店のレビューがとても気になり、さっそく平日の夜に立ち寄ってみました。
お店はシモキタの駅から歩いて5分ほどの一番街の通りにあります。シモキタにくるとなぜか方向感覚をなくすので、未だにいったことのあるお店の位置関係がいまいち把握できません。おそらく近所に有名なクオーレ・フォルテもあるような気もしますが、やはりピンときません。
とりあえず急な階段をのぼり、店内にはいると若い女性が迎えてくれました。この日は他にお客さんもいないので、お好きな席へどうぞということでカウンターに。細長く狭い空間なのですが、白い壁と程よい明るさであまり圧迫感は感じません。
とりあえず飲み物はワインということで、「Pignoletto 2010 Tomisa」。実はこの後、ヴィーノ・ノヴェッロの飲み比べがあるを発見し、白どうしようかな、、迷っていたら、味見してみますか?ということでこちらの白は1杯サービスしていただきました。パイナップルのような風味と酸味でお料理にも合いそうな自分好みのワイン。美味しい!
お料理ですが、この日パスタは絶対いただきたいと思っていたので、ワインのお供には前菜を盛り合わせていただくことに。通常盛りだと2人でちょうどよいとのことだったので、無理に1人分に調整して出していただきました。ちょっとづつ5種類の前菜たちはお料理の説明をお聞きしたのですが、覚えきれず。ただどれもこれもセンスある気の利いたお料理。奥で若い男性が作っているようですが、なかなかしっかりした実力のようです。
そして自家製フォッカチャ。もちもちで塩加減もよく、なかなか美味しい。とても丁寧に作っているのが分かります。
そしてヴィーノ・ノヴェッロ飲み比べワイン。2種類で1200円。1杯目は南イタリアプーリア州の「2013 ノヴェッロ(Conti Zecca)」。ノヴェッロとはイタリア語で”生まれたばかり”とか”出来たての”という意味で、ボジョレーヌーヴォー同様、その年に収穫されたブドウをすぐにワインに仕上げて11月にリリースされる「新酒」。そんなできたてワインはアロマの余韻も感じつつ、フレッシュでふくよか!
そしてそのノヴェッロを1年寝かせたのが2杯目のこちら、北イタリアの「2012 テロルデコ ノヴェッロ(Aldeno)」。ノヴェッロを1年寝かせたものというもの。やはりこちらは味がまろやかになっていて、すっと体になじむ感じ。熟成の感じが比較できてちょっと楽しいですね。
そしてメインのパスタは「ポモロード」。自家製タリアテッレにシンプルにトマトソースを絡めたものですが、チーズで味を濃厚にしている感じでなかなか美味しい。やはりしっかりと丁寧に作られているのが伝わってきます。ボリュームは1人70gとのことですが、少なめの50gにしていただきました。
他のレビュアーさんたちはもう少し幅を細めにしたほうがバランスがよいといっていましたが、私も同感です。しかしこの日のように量が少なめだと食べ飽きることなくちょうど良い感じ。食べる量や目的によって麺の太さを調整されるといいかもしれませんね。
カウンターで好みを細かく伝えてちょっと面倒いお客だったかもしれませんが、奥様がにこやかに一生懸命対応していただき本当に感謝ですw。奥様自体が1人でよく食べ歩いているとのことで、女性一人でも心地よい店にできればとおっしゃっていました。お若いながらしっかりと丁寧に対応される姿にちょっとキュンときて、なんだか応援したくなりました。これからのどんどん進化されると思いますので、定期的にお伺いして様子を見守っていきたいと思わせるお店でした。