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【ワークショップ】モシェ・コーエンとユーモア

怒濤の週末1日目はケアリングクラウン研究所主催、モシェ・コーエンさんの1日ワークショップに参加して参りました。なぜこのワークショップを知ったかというと、主催者でもあり、ラフターヨガ・リーダー講座でご一緒だった高田佳子さんのブログで発見したのでした。

リンクはしてますが説明が必要な言葉がいっぱい出てきたので、ここで用語解説です。
ケアリングクラウンとは:
心身になんらかの苦痛や課題を持つ人を対象とし、「クラウンニング」という手法を用い、別世界へと誘う道化師(クラウン)のことです。ケアリングクラウンが訪問するのは、闘病中の人、高齢者・障害者が居住する施設、児童養護施設、養護学校、被災地・紛争地の避難所などです。JCCIでは、「病院」「国際協力」「地域活動」と3つのカテゴリーに分類してとらえているそうです。

ラフターヨガとは:
 “ラフターヨガ(笑うヨガ)”は手軽でより効果的なものにすることを目的に、マダン・カタリア医師によって改良され、1995年に完成されたものです。今では世界中に普及しており、3000以上の教室で約30万人以上の人々が実践しているとのこと。
 日本より海外のほうが積極的に広まっているようで、ニューヨークなどの地元新聞では、“見知らぬ者同士が集まって大笑いするヨーガが大ブレークしており、最高のエクササイズとなっている”(デイリーニュース)、“笑うヨーガは、だれでも自分だけのものに作り上げることができる”(ウォールストリートジャーナル)などと、大きく取り上げられています。また、日本でも2008年頃から急激にメディアに取り上げられるようになり、ラフターヨガのリーダやティーチャーも増え、2009年はもっと大きな広がりが期待できそうです。ちなみに私もこの「ラフターヨガ」のリーダのお勉強をしています。

このラフターヨガの効果としていわれているのは
・ストレス解消に対して高い効果を持つヨーガに、「笑い」が組み合わさることで、人生に対するポジティブシンキング(積極的な思考)ができるようになる。
・笑うことにより、顔の筋肉が使われ、加齢によるたるみが解消されて若返る。
・1時間あたり400〜600キロカロリーが消費され、血糖値や中性脂肪を低下させ、ダイエットにも効果的。
・横隔膜や腹筋を激しく動かすことで、心肺機能が強化される。
・笑いの最大の効能である免疫力がアップする。免疫システムのひとつで、ガン細胞も殺す力をもつリンパ球のNK細胞(ナチュラルキラー細胞)が活性化される。

ラフターヨガの重要なポイントは
・アイコンタクト。誰かと目を合わせ、お互いに笑いあうことによって、効果が増強される。
・自由に体を動かすこと。自由に動き回ることで感情を高める。
 これにより、子供のような純粋な心と健康な体を手に入れることができ、それが笑うヨーガの真髄です。

モシェ・コーエンとは:
プロの道化師(クラウン)で世界中の劇場で活躍するエンターテインナーで、もうひとつの顔がユーモアを教えるワークショップインストラクターです。彼は「国境なき道化師団」というものにも所属しており、世界中で災害にあった国の子供達を訪問しているとのこと。大道芸を通して心が傷ついた子供達に「笑いと癒し」を実践し、笑顔を取り戻している。彼の理念というか考え方はクラウンという存在はユーモアをオファーするもので、押し付けてはいけないと考えている。なので、ワークショップでも顔にペイントしたり、衣装を使って自分を別の人にするのではなく、ありのままの自分からわき上がってくるものを使って自分の投げかけたユーモアに対し、相手の反応を見極めるという手法をとっている。

前置きが長くなりましたが、ワークショップの構成は、最初は「自分の中のユーモアを感じるワーク」ということで、椅子を使ってちょっとしたユーモアを考えてポーズをとってみたり、動いたりと、シンプルだけど難しい。だって「考えちゃだめ、自らわき上がってくるものに素直になって」ということを繰り返しいっているわけですよ。でも普通の人って「うけるにはこうしよう」とか変に考える癖があるので、まずそこの枠組みをとるのが一苦労。

その後は「他人を感じる」ワーク。2人ペアで、相手のユーモアを感じで、動く。これもまた難しい。
その次のステップは「観客がいると思って、ユーモアを表現する」というワーク。ほんと体ひとつで自分を表現しつつ、観客にも笑いを共有するというのは、その場を感じとって人とつながってというのが重要っぽい。

あと彼いわく

自分は小さめに動き、それに対する反応を見極めて、共有できる笑いがあるということを確認しながら、大きな表現に持っていく。だから、最初は控えめな表現でなければならない。また、別の理由として、興味深く面白い表現をしていれば、小さくても人は注目する。その場合、小さい方がより集中力を要求し、その結果一体感が得られやすいんだよ。

彼は道化師といっても、顔にペインティングするわけでもなく、さりげない動きで、観客を笑わせる。ワークショップでいっていたのは、「観客とその空間を感じることができれば、あとは自ら持っているユーモアを出せばいい」。が、やはり普通は頭で考えてしまので、やればやるほど「深〜い」という感情がわき上がってきました。自分で十分理解するには時間をかけて熟成させる必要があるみたい。

とにかく、何か分からないけど大きな「何か」を得られた1日でした。また来年もきたらいってみようかな。

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