飲み友から雰囲気のよいワインビストロが新しくできたと聞き、友人とともにふらり訪問。お店は新宿御苑から歩いて数分、外観がレンガづくりのビルの1Fにありました。店内に入るとヨーロピアン調のインテリアでオシャレなでカジュアルな印象。個人的にはとても好みです。
何を頼もうかメニューをみると、お料理の種類は意外と幅広い。「パリより美味しい東京フレンチ」というキャッチコピーだったので、お料理もフレンチかと思いきやビストロといったほうがしっくりくるかも。とりあえず最初は「サングリア」で乾杯。すぐにつまめる「ピクルス」も頼んでみました。
こちらのお料理はワインに合いそうなものばかりだなと思いつつ、まずは「広島産牡蠣オイル漬け」。大ぶりの牡蠣にはしっかりと味付けされておりワインだけでなくビールにも合いそう。牡蠣好きの私にはかなりヒット。
つづいて「フォアグラの西京漬」。西京味噌がフォアグラにしっかりとしみ込んで和風な味に仕上がっています。見た目はフレンチっぽいのですが、日本酒にも合いそうな一品。
そしてお野菜から「オススメ野菜のバーニャカウダ」。ちなみにこちらのバーニャカウダソースがちょっと個性的で、オリーブオイルにマヨネーズそしてバジルソースが入っていてすごい不思議なソース。最初はあれ?っと思うのですが、食べているとマヨネーズがいい味をだしていて病みつきになってくるんですよね。
これだけお酒に合う料理が並んだら、やはりワイン。ということでお店の方に白のおすすめを聞き、スペインの「タベーニャ テンプラニーリョ」をデキャンタでいただきました。ハーブの香りもするフレッシュでスッキリした飲み口でグイグイ飲めちゃいます。
あたたかいものもいただきたくなり、「タコと海老とキノコのアヒージョ」。グツグツ煮立ったアヒージョはストウブに入ってきて熱々。バゲットはちょっと柔らかめの白パンで食べやすく、ガーリックオイルを浸していただきます。とにかくワインが進んでしまいます。
お肉ものからは「大トロ牛タン塩焼き」。さっぱりと柔らかい牛タンにちょっと酸味があるオリジナルソースがかかっていて、とても上品に仕上がっていて美味しい。白ワインにとてもあう一品ですね。
この後、牛ハラミとブイヤベースが出るのでしっかり目の赤ワインへシフト。チリのビニャ マイポ社の「ビニャ マイポ ビトラル レセルバ シラー」。シラーだとちょっと強いかと思いきや、熟したプラムの香りにバランスのよいコクうま赤で飲みやすい。
ワインに続き、じっくりとストウブで煮込まれた「特製魚介のブイヤベース」がでてきました。具材にはエビと白身魚(多分真鯛かな)、そしてブロッコリーにカリフラワーが入っており、スープには魚介のいい出汁がでております。とにかく具材が大きく、食べ応えも十分。ストウブででてくるので冷めにくく、最後まであたたく美味しくいただけるのがいいですね。
そして「牛ハラミのステーキ」。食べやすく切られたハラミにキノコのソース、そして野菜もちりばめられており、さすがフレンチシェフが作るお料理は見た目も華やか。キノコとバターソースに絡めたお肉は柔らかく、そして先ほどのシラーとも良く合います。
そして最後にデザートも。まずは「しっとり焼きチーズケーキと北海道ソフトクリーム」のセット。お酒が飲めるところでソフトクリームもいただけるとはすごく珍しい。個人的にはソフトクリームは大好きなので、こういうお店は増えてほしいな。
そして「アイスクリームブリュレ」。アイスのように冷やされたブリュレを自分の好みの温度でいただくというもの。普段いただくものより温度が低いせいか、味がしまる感じがしてさっぱりと美味しくいただけます。そしてスイーツのお供はもちろんコーヒーも。なんとこちらのコーヒーはロンドンのビルズでも提供されている『AllpressEspresso』というもので、コク深い中にもちょっと酸味の効いたなかなか味わい深いコーヒーでした。
全体的にお料理はフレンチのエッセンスを入れつつもかなり工夫されている印象があり、どれもお酒にあうものが多いのでお酒のみにはちょうど良い感じ。ただワインの品揃えがまだまだのようでしたので、これでワインをいろいろ揃えていただければいいのに。
帰り際に店員さんに「もっとワインの種類があるといいのに。」とぼそっとつぶやいたら、これからどんどん増やす予定とのこと。オープンしてからまだ3ヶ月くらいしかたっていないとのことなので、これからまだまだ変化していくのかもしれませんね。またしばらくしたらお伺いしてみたいです。
夜総合点★★★☆☆ 3.7