友人が大好きだというフレンチビストロのヌガ。金曜日の夜に女子3人でいってきました。銀座4丁目交差点から徒歩5分くらいでしょうか、久しぶりに夜の銀座の雰囲気を満喫しながら歩いていくとあっという間にお店に到着。
お店は思ったより小さく、外観はちょっとカフェっぽいかな。中に入ると店員さんがすぐにきてくれて予約席の2Fに案内してくれました。
2Fにのぼると入り口の印象とは違い、天井が3Fまで吹き抜けていてとても広く感じる造りになっています。ちなみに屋根裏にはこちらの住人と思われるピンクの象さんがいました。この場の雰囲気にあっていてなかなかかわいらしい演出。
この日はとても蒸し暑い日だったので、最初はキンキンに冷えたミュスカデの白「MUSCADET SEVRE ET MAINE SUR LIE」で乾杯。シャンパンよりビールよりこういう日はキンキンに冷えた白が合うと思っていたりします。
お料理はアラカルトでみんなが食べたいものを各々がチョイス。こちらにきたら是非いただきたいと思っていた「人参のラペ」。一口いただくと人参の風味と供にオレンジの香りがふわっと広がります。とってもシンプルな料理なのですが、すごく美味しい。
つづいて「タコとクスクスのサラダ」。どうも1人前の量がないということで、ハーフサイズでいただきました。クスクスに細かく刻まれたタコ、キュウリ、トマト、玉ねぎが和えられていて、さっぱりとした酸味のある味でまとまっています。こちらもすごくシンプルなのですが、味と食感のバランスが抜群でミュスカデにめちゃくちゃ合うんですよね。
そしてワインに定番の「田舎風パテ」も外せません。こちらのパテは肉肉しくしっかりしているのですが、まったくクドさを感じさせません。田舎風といいつつ、塩加減もちょうど良くとても洗練された味で赤にも白にも合うようなそんなパテ。こういう基本的なお料理がさりげなく美味しいというのはうれしい限り。
実はこの日3人の中で一番の人気だったのが「レンズ豆のサラダ」。見た目はかなり地味ですが、味付けのバルサミコの酸味と豆の旨味が融合してなんともやみつきになる一品。そして先ほどのクスクスと合わせてもよし、パテに合わせてもよしでお料理の付け合わせとしても相手を選ばないという感じ。そしてワインの相性もばっちり。
「レンズ豆のサラダ」で盛り上がったところで次のワインへ。次はピノと決めていたのですが、店員さんに聞いたらピノだけでも2ページにも渡るワインリストがあるらしい。すごい品揃えで少々迷っているとマダムが声をかけてくれていろいろとアドバイスをいただき、作り手が女性という「Ghislaine Barthod, Bourgogne」に決定。
マダムのアドバイス通り、すごく華やかで軽やかなピノ。これはかなり美味しい。マダムにアドバイスいただいた女性の作り手ワインを女子3人が飲むという、今日の女子会にふさわしいワインなのかも。
ピノはメインのお料理とともにいただきます。本日のお魚料理から「真鯛のポワレ」。付け合わせの彩り野菜たちが夏らしさを演出。シンプルな味付けで真鯛の素材の美味しさを引き出している感じ。こちらの料理はそれぞれの素材のよさを考えて、品よく仕上げているところがとても好感がもてます。ワインを選んでくれたマダムの雰囲気がお料理にも組み込まれているみたい。
そしてなぜか最後に頼んでしまった「鴨のコンフィ」。皮の部分はぱりっと焼かれており、内側の脂身との食感のコントラストがいい感じ。ただ他の料理と比べて塩分がちょっときついかな。そして料理の性質上なのかお肉はちょっとぱさぱさしておりました。もしかしたら食べる順番を間違えたのかもしれませんねw。
時間を忘れてワインとおしゃべりに夢中になっていたら、気づいたら11時過ぎ。まだまだ飲みたい気持ちを抑えてお会計をすることに。ワイン2本とお料理をつまんで一人7000円ちょい。人によっては割高に感じるかもしれませんが、この居心地のよさとワインの品揃えを考えるとワイン好きには使い勝手の良いお店ではないでしょうか。
何よりもいいなあと思ったのが、接客のスマートさ。出しゃばらずしかも必要なときにタイミングよく声をかけてくれる気配りは、他ではなかなか真似できない感じなんですよね。その気配りやセンスはお料理やお店の雰囲気にもでていて、お店全体のクオリティの高さを生み出しているような気がします。
こういうお店は親しい人と大事な時間を過ごしたいときににおすすめです。次回も友人たちとワインを楽しみにお伺いしたいですね。